
こんにちは、株式会社 Hubbleで Backend Engineer をしているうるしです。
Kaigi on Rails 2025において人生で初めて、大きいテックカンファレンスでのセッションをしてきました。
kaigionrails.org
今回は、自身にとっての初セッション体験記を記したいと思います。前提、相当ビビりながら CFP に応募し、自身の発表のレベル感に悩みながら本番までを過ごしました。
同じように初セッションを考えている方 && CFP に応募するかを悩んでいた数ヶ月前の自分へ届くと良いなと思います。
テックカンファレンスで発表をする意義
まず「そもそもテックカンファレンスで発表をする意義」について整理しておきたいのですが、もちろん、これは人によって異なると思います。ちなみに、私は以下の 4 つでした。
- 自身のキャリアに箔がつく
- 会社から報奨金が出る
- 会社の広報活動に対する貢献
- 非同期 job の謎エラーにタイムリーに悩んでいる開発チームへの貢献
つまり、自分、会社、聴衆にとっての「三方良し」ですね。
あとなんかカッコいいじゃないですか、登壇って。
何かしら自分の中でセッションをする意義があると、心は折れにくいと思います。まぁ、何事もそうですが。
それでは、本編のセッション体験記を時系列で見ていきましょう。
1 年前の Kaigi on Rails 2024

スポンサーのボード前にて
去年のKaigi on Rails 2024で初めて、このテックカンファレンスに参加しました。最初はセッションの聴き方(自分で聴きたいセッションを選んで、ホールを移動しながら聴くこと)もよく分からなかったのですが、それまでに知らなかったことや、面白いセッションをたくさん聴くことができました。素直にテックカンファレンスっていいなと思いました。
色んな方達のセッションを聞いてて自然と「自分も発表してみたいな」と思ったので、翌年には自分もプロポーザルを出してみようと心に決めていました。
CFP への応募まで
とはいえ、いつから Kaigi on Rails の CFP の募集が始まるのかを知らなかったので、公式の X(@kaigionrails)をフォローしながら待っていました。
すると、ある日その X のアカウントで募集開始のお知らせが、私の TL に流れてきました。

会社の Slack の #kaigi -on-rails2025 チャンネルにて
ですが、この時「セッション内容を考え始めている自分」と「セッションすることにビビっている自分」の葛藤が心の中で起こっていました。
「本当に自分のプロポーザルが選ばれたら、準備が大変そうだな、、、」
「周りはめちゃくちゃレベルの高いセッションをするんだろうな、、、」
「本番が近づくにつれて、めちゃくちゃ緊張しそう、、、」
「まぁ、頑張って書いても審査を通るかどうかは分からないし、なるようになるんじゃないか」という説明の難しい心持ちのまま、各種 AI に相談しながら、最終的には 2 つのプロポーザルを提出することにしました。

Asana の AI への質問

ChatGPT への質問
過去のタスクなどから、「アレがいいかな?コレがいいかな?」みたいに思ったことを、フワッと AI に投げてみて絞り込みながら形にしていくようなイメージで、AI と一緒にセッション内容を決めていきました。やっぱり、AI はこういう時に便利ですよね。
余談ですが、当初は 1 つだけ出そうと思っていたのですが、同じく今回発表していた弊社の TechLead が「念の為 15min と 30min で 2 つ出すわ」と言っていたので、自分もそうしようと思い 2 つ提出することにしました。
その TechLead のセッションはこちら
kaigionrails.org
正直、4~5 ヶ月前のことなので、はっきりくっきり覚えているわけではないのですが、自分はビビリな性格なので、本当に出すのかをギリギリまで悩んでいた気がします。
ただ、いざ出そうと思った時に、時間切れにならないように「一応提出する準備だけしておこう、AI に聞くだけだから」みたいなメンタリティでやっていました。最後は「もうとりあえず出してしまえ」という感じで提出しました。
ただ、この段階で悩んでも正直どうしようもない気がします。なぜなら、提出したとしてもそれらのプロポーザルが全滅すれば、この悩みは時間の無駄だったことになります。
最終的に提出したのは以下の 2 つです。
- 非同期 job を transaction 内で呼ぶなよ!絶対に呼ぶなよ!(15 分)
- 2 つの Ruby on Rails アプリを 1 つに統合してみた話(30 分)
この時点では、通過するとしたら「2 つの Ruby on Rails アプリを 1 つに統合してみた話」の方だと思っていました。なぜなら、自分が調べた範囲内では、過去に同様のセッションは無さそうだったからです。大体は「統合」ではなく「分離」の話をすると思います。
結果発表
と言うわけで、CFP へ提出してから 2~3 週間ほど待ちました。
ある日、例の TechLead が「提出したプロポーザルのうちの 1 つが通った」と Slack にポストしていたので、私も自分のメールを見てみることにしました。
「どうせなら、もうどっちかは通っていてくれ、、、!」メール、パカッ!

ファ!?

おお、、、!?
タイトルだけ見た感じだと、片方は通っていそうです!
「どっちだ?まぁ多分、統合の方だろうな」

え?
結果は以下の通りでした
- ✅ 非同期 job を transaction 内で呼ぶなよ!絶対に呼ぶなよ!(15 分)
- ❌ 2 つの Ruby on Rails アプリを 1 つに統合してみた話(30 分)
「え?そっちが通るの?」が正直な反応でした。嬉しいような残念なような複雑な気持ちでした。
ですが、通ったものは通りました。
さて、どうするか。
結果のメール内に記載があったのですが、引き受ける場合には CFP の提出ページから accept ボタンを押さないといけないそう。
「ここでボタンを押さなければ、まだ引き下がれる、、、」
この後に及んでまだそんな心持ちでしたが、「ダサいセッションになったとて、セッションはセッションだ、、、」と思って accept を押しました。数日は押すか押さないかで悩んだ気がします。
【余談】 結果の考察
私は結果を知っただけで十分だったのですが、例の TechLead が「面白そうな記事を見つけた」と言い、私のプロポーザルの結果についても考察してきました。
※注意
以下で引用させていただいている記事(【炬燵編】Kaigi on Rails のプロポーザルを評価するときに考えていること、求めていること)につきましては、「炬燵さん独自のプロポーザル評価基準」であり、「Kaigi on Rails 運営による公式のプロポーザル採択基準」ではありません。記事における内容を満たせば、そのプロポーザルが必ず採択されることを保証するものではありません。こちらの点だけご留意いただいた上で、続きを読んでいただけますと幸いです。
非同期 job を transaction 内で呼ぶなよ!絶対に呼ぶなよ!(15 分)
彼曰く「多分これが理由で採択されたのでは?」とのこと
是非初学者に聞かせなくてはならないと思わされる
【炬燵編】Kaigi on Rails のプロポーザルを評価するときに考えていること、求めていること
どのくらいの方がこの事象について知っているのかを私は知らないですが、恐らくこのセッションの内容は初学者向けだと判断されたのでは?ということだそうです。
2 つの Ruby on Rails アプリを 1 つに統合してみた話(30 分)
こちらは以下の理由で落とされたようです。
発表内容について、途中であると明記されている
【炬燵編】Kaigi on Rails のプロポーザルを評価するときに考えていること、求めていること
これは明白でした。なぜなら「作業途中ですが発表までには頑張って終わらせます」と明記していたからです。「作業はすでに終わっていて、発表資料も作れますよ」みたいな雰囲気で書いても良かったのですが、ウソはいかんかなと、ウソは。
今となっては、このプロポーザルは通らなくて良かったと言えます。なぜなら、お察しの通り、この作業は今現在も全然終わっていません。
やはり、作業途中のものを提出するのはリスキーすぎます。進捗にもよりますが、「この作業は一旦置いておいて、別のこっちの作業をやらないと」みたいなことは十分に起こりえますよね。
発表準備
7 月末に accept ボタンを押したので、発表本番までは残り 2 ヶ月ほど。
しかし、私はこの時点で下記のようなイベントが控えていました。
- 8 月末に 1 泊 3 日の韓国旅行
- 9 月頭に 1 週間ほどの北米旅行
- 北米旅行の次の次の日には結婚式への出席
「舐めていたら絶対に間に合わない」と思っていたので、accept ボタンを押してからすぐに発表スライドに取り掛かりました。正直、この判断は正しかったです。結局、発表の前夜まで、ずっと何かしらの修正を行っていたからです。
そして、8 月の中旬には大体のスライドができていました。
ただ、「タスクの最初の 80%は全体の 20%の時間で終わるが、残りの 20%を仕上げるのに 80%の時間がかかる」みたいなことが一般的に言われていると思いますが、本当にその通りで、ここからが長かったですし同時にプレッシャーとも闘っていました。
「本当にこんなセッションでいいのかな?」
「運営の方が、どこかのタイミングで『発表準備はどうですか?』とか進捗確認してくれるよな?そこでダメ出しされたらどうしよう、、、」(ちなみに進捗確認などは特にはありませんでした)
でも、「自分のプロポーザルは正当に選ばれた訳だし、他の人間と比べていてはどんどん不安になるだけ」だと、気持ちを切り替えて準備をしていました。
旅行やら仕事やらで、なんやかんや本番の日はどんどん近づいてきます。
おー、こわ

Figma Slides でのスライド
Speakers & Schedule の発表
正直、本番までの時間の中で、この瞬間が一番テンションが上がりました。自分の名前がまた一つインターネットに刻まれるのです。しかも、けっこう色んな人に見られるだろうなとも思っていました。
同時に Schedule を見て
「発表は 2 日目か、、、1 日目に発表を終えて 2 日目はプレッシャーから解放された状態で他のセッションを楽しみたかったな」
とも思ってました。
前日の発表練習
そうこうしているうちに、2025/9/25、つまり Kaigi on Rails の前日になりました。この日は例の TechLead を誘って、会社の会議室で発表練習を行いました。

発表練習の様子 taken by @naxano__
発表練習はとても大切です。なぜなら、それなりの入場料を参加者の方々からいただいた上で開催しているカンファレンスの発表において、セッションの時間が守れていなかったりすることは如何なものかと思っているからです。
私は、会社でも家でも練習しました。ちなみに、LT での登壇も 2 回ほど経験しているのですが、どちらも時間が守れていなかったので、今回は特に練習しました。また、発表練習は心の中で読むとかではなく声に出した上で、できる限り本番の条件に近づけた方が良いです。
体感ですが、15 分の発表だと練習時点では14 分かそれに満たないくらいで終えられると良いと思います。
本番は意識してゆっくり話すべきである && 緊張でいつも通りの動作でもモタつく可能性があることを考慮すると、練習時には余裕があるくらいが良いかなと思っています。
さぁ、明日から Kaigi on Rails 2025 の開幕です。
Kaigi on Rails 2025 開幕

Speaker ネームプレート
はい、今日から Kaigi on Rails 2025 開幕です。
この日は Hubble ブースの運営や CTO & TechLead のセッションを聴いたり、他の気になったセッションを聴きに行ったりしていました。
「とりあえず初日の発表を聞いて、ライバル(ライバルではなく志を同じくした Speaker の方々)たちのレベル感を確かめるか、、、」と思いながら色んなセッションを聴いていたのですが、その結果
「やっぱり他の Speaker はすげぇ、、」
「オレの発表なんて、とっくにみんな知ってて鼻で笑われるのではなかろうか、、、」
と思っていました。
ですが、ここで「やっぱり発表やめた!」とかはできません。
自分だって発表資料には少なからず時間を割いた訳ですし、ここまで来れば何はどうあれ発表するしかありません。
初日が終わって帰宅してから、スライドの内容を AI に再確認したり、GitHub の Rails のレポで source や issue を再確認しました。そこで、
「ちょっとこの言い回しだと語弊があるかも?」
「ここはやっぱり事実とは異なるかも?」
となった箇所がいくつかあったので、その部分を修正しました。

ブース担当時
まだ運用手順などを読んでいなかった、、、すみませんでした、、、
ちなみに
初日のセッションの中では、MOROHASHI さん(@moro)の「dynamic!」が一番印象に残りました。
「ソフトウェアは継続して改善していくべきもの」というメッセージを私は受け取ったのですが、このメッセージにめちゃくちゃ同感です。「めちゃくちゃ」です。私にとってはそういう意味での「dynamic!」でした。
speakerdeck.com
開発されたサービスなどは基本的には何年も運用されることになる(はず)です。そうなると、リリースした機能のソースコードは歳を取っていき、その時に整えたインフラは時代遅れになっていきます。機能リリース時に急いで開発したのなら尚更です。
エンジニアの仕事はただの機能開発ではありません。サービスなどを通じたビジネスへの寄与であり、そのサービスを成長させるために存在しています。そうであるならば、古くなったり時代に見合わなくなった部分を見直し、改善し続けることは長期間のサービス運用のためには必然です。
逆に考えると短期間の運用しか考えていない(本当に??)のであれば、継続的な改善などは不要だと思います。そんなことは気にせずに、ガンガン機能を搭載していくべきです。
このことを理解している優秀なビジネスパーソンを、私はあまり見たことがありません。ですが、これは逆もまた然りです。ビジネスもエンジニアリングもできる人間というのは、私が見てきた限りではとてもレアな存在です。なので、こういったことはエンジニアが啓蒙をするしかないのです。そして、我々エンジニアが最もこのことを理解している必要があります。
Kaigi on Rails 2025 2 日目 ~発表の日~

セッションの様子
会社の方に撮っていただいていました
私のセッションは Hall Red で 14:10 からでした。
午前中は他のセッションを聞いていたのですが、非同期 job 系のセッションだけは聞かないようにしていました。
そういったセッションを聞くことで、発表直前に「あれ?もしかして自分の内容は間違っているかも?」ってなったら怖いじゃないですか。
「そうなるくらいだったら、知らないまま堂々と発表しちゃった方が良いな」と思っていたからです。
ランチ休憩が終わる直前に接続確認を行いました。接続確認は入念に行なったつもりです。本番で何か上手くいかなかったら、焦りまくると思ったので。
発表の時間
ついに自分の発表の順番が回ってきました!
登壇直前にセッションの始め方と終わり方のレクチャーを受けました。でも、その時は緊張で話があまり入ってきませんでした。でも、覚えていた情報の断片から、指示通りに発表できたのではないかなと思います。
発表中はできるだけゆっくり話すこと && 目線を時々、聴衆に向けることを意識していました。メンタル的にはそこまで緊張しなかったのですが、震えていた手を壇につきながら話していたので、壇上に置いていたペットボトルが揺れていました。
発表時間については、原稿にある程度のベンチマークを記載していて、それに沿って発表できたので、ちょうど良かったのではないかなと思います。スマホのストップウォッチでは 14:47 くらいだったような。

こんな感じで原稿下部にベンチマークを設けていた
それと、発表の序盤に、最前列のスタッフの方の「マウスを下に動かして」というカンペが見えた時に、何のことか分からなくて少し焦りました。
「画面内にマウスカーソルが表示されちゃっているので、見栄え的にマウスカーソルを動かして画面外に出してくれ」的な意味合いだったようです。途中で理解した自分、ブラボー。
そんなこんなで無事発表を終えたのですが、その後も手は震えていました。なので、息抜きに会社のメンバーと近くのスタバへコーヒーを買いに行きました。CTO、いつもありがとうございます。
発表を終えて
社内の方々から「発表良かったよ」と声をかけてもらえたり、X で発表資料を Speaker Deck にアップロードした報告のポストに「いいね」を多くもらえたりと反響は一定あった気がします。ありがとうございます。
これで職務経歴書に堂々と「テックカンファレンスでの登壇歴あり」と書くことができます。この事実を使い倒そうと企んでいます。
このセッション体験記で伝えたいこと
「CFP に応募しましょう!」ということです。
以下、いくつかのパートに分けて記述していきます。
セッションレベルのさらなる向上
運営の方も言っていたような気がしますが、カンファレンスは公募セッションによって成り立っています。色んなプロポーザルが提出されれば、自然とセッションのレベルもより向上していくはずです(今回の Kaigi on Rails が低かったとかではないです)。
ちょうど、地球上の無数の生物たちが、その種族ごとにユニークかつロジカルな生存戦略を取ってきた中で、環境に適応した素晴らしい戦略を携えた種族だけが連綿とその DNA を後世まで残していき、それ以外の種が淘汰されていったように。
世界に対して何かを働きかける
「自分から世界に対して何かを働きかける」と言うのは、勇敢で素晴らしいことだと私は思っています。例えば、歴史にその名を残してきた偉人たちはただ単にボケッと生きていただけではないはずです。彼らは自分の持っているもので世界に何か(信念、知識、成果 etc.)を働きかけてきたのです。例外もありますが。
発表のレベルについて
自分と同じように以下のようなことを考えている方もいるのではないかと思っています。
「こんな発表意味ないよな、、、みんな知ってるよな、、、」
「レベル低いかな、他の人はレベル高かったよな」
「自分のレベルだと、どうせプロポーザル通らないでしょ」
まず、あなたの発表のレベルは決して低くはありません。
正々堂々と CFP へ応募した上でセッションの権利を勝ち取ったのであれば、その時点でレベルはしっかりと認められているので悩む必要はありません。そもそも、レベル感の判断は我々の知るところではなく、運営の関心事です。もちろん、発表の準備には全力を尽くさねばならないですが。
それと、プロポーザルは基本的には通らないものだと思うので、通らないことでへこたれる必要は全くないと思います。今回の Kaigi on Rails 2025 では、プロポーザルの通過率は 34/179 なので、単純に考えると約 19%です。へこたれるのでなくプロポーザルを磨き込みましょう。
余談ですが、私はシェアハウスに住んでいます。
そこには、とある強々エンジニアが住んでいます。彼のはてなブログには読者が 1000 人弱、X でのフォロワーも 1 万人を越えており、色んなカンファレンスで登壇しているようです。ただ、そんな彼の去年のプロポーザルの戦績は 0/3 だったようです。へこたれる必要はありません。
間違ったことを発表してしまうことへのプレッシャー
自分の発表が間違っていることを発表していたら、どうしようと思う人は多いと思います。私もそんなプレッシャーと闘いながら、発表前日までスライドを修正していました。
しかし、個人的は少しくらい間違っていることを発表しても良い気がします。
だって考えてもみてください。
人類の歴史上でこれまで何回のカンファレンスが行われて何人の人間が登壇したと思っているのですか?
その中で果たして全員が全員、100%正しいことを言ってきたと思っているのですか?
そんなはずはありません。
多分、中にはめちゃくちゃ間違っていることを言ってた人もいるはずです。
だからといって、もちろん堂々とウソをついていいわけではありません。
準備は準備です。しっかり裏を取りましょう。つまり、メンタルの話です。
「書物をかくということは恥をかくということである。」
今回のセッションの発表準備中に、X で流れてきたこのポストがめちゃくちゃ自分に刺さりました。
砂川重信「書物をかくということは恥をかくということである。それは、その時点における著者の理解のレベルを天下に公表することだからである」
とある高専卒業生(@subarusatosi)さんのポスト より
セッションも同じだと思います。その時点で「自分の知ってることを発表する」のです。それで良いと思います。誰だって何もかもを知っていて、何もかも正しいことを言えるわけではないのです。何か間違っていることを言っていれば、誰かが「それは間違ってるよ」って言ってくれるはずです。
逆に言うと、我々も誰かが間違ったことを言っていたり、より良い方法を知っていれば、それを優しく伝えてあげればいいのです。
誰も何も発表しない世界では、知識や知恵の共有がないはずなので、当然、人類は進歩していきません。知っていることを共有し、間違っていることを訂正してきたからこそ、今日の我々があるのです。
また、誰も知らないことを無理に発表しようとしなくても良い気がします。確かに「こんな施策を行った」みたいな情報は、事前に公表されていない限り外部の人間は誰も知らないかもしれません。ですが、純粋に技術の話になった際は、そんな情報は少なくともテックカンファレンスにおいてはほとんどないと思います。
最後に
仮面ライダー Wで、私が尊敬している登場人物である鳴海荘吉も以下のように言っています。(正確には本人が口頭で言っているわけではありませんが)
Nobody’s Perfect
仮面ライダー W 32 話 「風が呼ぶ B / 今、輝きの中で」 より
仮面ライダー W がサイクロンジョーカーエクストリーム(W の最終形態)に初変身する際に、主人公である左翔太郎に相棒のフィリップが川辺で話しかけた文脈の中で登場します。感動しましたね、あの回は。大の大人が何回見ても泣きそうになりますよね。W に変身できなくなってしまってへこたれている左翔太郎に対して、フィリップが「もう一度、W として一緒に戦おう」と伝えたライダー史に残る伝説の回です。

仮面ライダー W サイクロンジョーカーエクストリーム
東映公式ホームページより拝借
まぁ、そんなことは置いておいて。
発表準備はもちろん全力でやります。しかしその結果、少し間違っていたことを言っていたり、みんながすでに知っているようなことを言ったっていいと思います。
うだうだ悩むよりも良さげなテーマを選んでさっさと CFP へ提出しましょう。それが通れば発表してみればいいのです。
Nobody’s Perfect なのですから。
結論ですが、仮面ライダー W を見ましょう。Prime Video で全話見れます。冗談です。
www.amazon.co.jp
ではまた。